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【日本も追いつくべき?世界のインクルーシヴ対策と最新動向】

ニュースレター第8号

2023年9月1日配信分

今回のニュースレターでは、世界中で進行するインクルーシヴデザインに関する取り組みの最新情報をお届けします。インクルーシヴな取り組みは、世界で急速に広がりを見せています。

英国内務省 (UK Home Office) がウェブアクセシビリティの「べき/べからず」ポスターを作成

英国政府 (GOV.UK) は、世界的にもアクセシビリティに積極的に取り組んでいる中央政府の一つです。例えば、「Make your public sector website or app accessible(公共部門のウェブサイトやアプリをアクセス可能にする)」というガイダンスを提供したり、「Accessibility in government(政府のアクセシビリティ)」についてのブログを公開したりしています。 そして近年、UK Home Office (英国内務省) がウェブアクセシビリティに関する「べき/べからず (Dos/Don’ts)」をまとめたポスターを作成しました。これはGitHubで公開され、日本語化されたものも現在公開されています。

7つの観点から見るウェブデザインの「べき/べからず」

①自閉症スペクトラム 

②スクリーンリーダー利用者 

③ロービジョン 

④ディスレクシア

⑤身体障害 / 運動障害

⑥聴覚障害 / 難聴 

⑦不安状態

このポスターを通じて、これらの視点を考慮したデザインについての重要な指針をご理解いただければ幸いです。

引用:Accessible & Usable f.k.a. Website Usability Info ウェブアクセシビリティの「べき/べからず」ポスター (UK Home Office) 日本語版

https://accessible-usable.net/2019/07/entry_190720.html>2023年9月1日参照

参考情報:Accessible & Usable f.k.a. Website Usability Info 英国内務省 (UK Home Office) によるウェブアクセシビリティの「べき/べからず」ポスター

https://accessible-usable.net/2018/11/entry_181119.html>2023年9月1日参照

ウェブアクセシビリティとは?を振り返りましょう

インターネットの爆発的な普及とともに、その利用者は高齢者や障害者にまで広がっています。しかし現在、インターネット上のウェブサイトで提供される情報は、高齢者や障害者を含むすべての人に利用できるものであるとは限りません。

 車いすの方が公共施設を利用する場合、スロープがないと建物の中に入る際に支障があるのと同様に、ウェブサイトでも、例えば視力の弱い人がサイト上の小さな文字を読めなければ、書かれている内容を把握することに支障が生じます。ウェブアクセシビリティは、このようなウェブサイトにおけるバリアフリーやユニバーサルデザインの概念です。

引用:総務省ホームページ「アクセシビリティとは?」

https://www.soumu.go.jp/soutsu/tokai/siensaku/accessibility/kiso1.html>2023年9月1日参照

まとめ

こちらは一例ですが、世界的に、インクルーシヴな社会を実現するための取り組みが盛んに行われています。私たちが大切にするべきは、困難な状況にある人々の支援と社会参加です。彼らが支援を必要とする限り、日本も進んで取り組むべき課題が沢山あります。次回のニュースレターでは、日本がどのようにインクルーシヴな社会の実現に向けて取り組みを進めているかに焦点を当てていきます。

日本における取り組みや、課題についてお伝えします。

次回のテーマは、

「日本のインクルーシヴな取り組み」です。

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